ハイドロキノンはシミ消しに効果があるのか?正しい使い方やおすすめ商品など お悩み

ハイドロキノンはシミ消しに効果的?その他にもシミ治療ができる薬は?

美白成分である「ハイドロキノン」。シミが気になる方や美容に敏感な方なら1度は聞いたことがあるはずです。シミの改善に効果的と言われるハイドロキノンですが、実際の効果や安全性はよく分からない、という方も多いのではないでしょうか?使い方が難しいイメージのあるハイドロキノンについて、その特徴や効果、注意点などを詳しく解説し、疑問や不安を解決します!

品川スキンクリニック

シミ消しに効果的?ハイドロキノンとは…

チェルスキン シミ ハイドロキノン

ハイドロキノンとは、シミやくすみなどの原因であるメラニン色素を作る「チロシナーゼ」という酵素の働きを弱める働きのある美白剤です。

イチゴや麦芽、コーヒー、紅茶など天然に存在する成分です。

チロシナーゼの働きを弱め、さらにメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトの働きを抑制・還元させることにより、今あるシミを薄くしたり、新しいシミを作らせない効果があります。

肌の漂白剤」とも呼ばれるほど強力な漂白作用があるため、ハイドロキノン配合の薬や化粧品などを使うことにより高い美白効果が期待できます。

効果が高い分、刺激が強く不安定と言われており、皮膚科や美容クリニックなどの医療機関での処方に限られていましたが、現在では厚生労働省により低濃度であれば、化粧品への配合が認められています。

シミ治療におけるハイドロキノンの効果

チェルスキン シミ ハイドロキノン

ハイドロキノンはシミの改善に高い効果を発揮すると言われています。

チロシナーゼの働きを弱め、メラノサイトを減少させることによりシミを改善していきます。

新しくできるシミを防ぎながら、皮膚に沈着した今あるシミを薄くするという2つの作用を持っているのが大きな特徴です。

ハイドロキノンは皮膚の表面にあるメラニン色素にのみ作用します。

効果が期待できるのは、シミの中でも以下のような症状に限られます。

  • 日光性黒子(にっこうせいこくし) / 老人性色素班(ろうじんせいしきそはん)
  • 雀卵班(そばかす)
  • 炎症後色素沈着
  • 肝斑(かんぱん)

    ホクロやアザ、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など皮膚の真皮層にあるものやメラニン色素だけが原因ではないものは、ハイドロキノンでの改善は難しいと言われています。

    ハイドロキノンを使う前に知っておきたい注意点と副作用

    チェルスキン シミ ハイドロキノン

    ハイドロキノンは効果が高い分、正しく使用することが重要です。

    ハイドロキノン配合のクリームや化粧品には配合濃度があり、この濃度が高いほどシミへの効果も高くなります。

    ですが、効果が高いということは同時に刺激も強く、肌への負担も大きくなると言えます。
    特に高濃度のものは、まれに赤みやかゆみが出たり皮膚の皮がむけるなどの副作用を起こすことがあるようです。

    ハイドロキノンを使用する場合は、初めは低濃度のものから始めたり、皮膚科などの医療機関でカウンセリングを受け処方されたものを使用するのが安心です。

    ハイドロキノンによるシミ治療と正しい使い方

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    ハイドロキノンが高濃度のものを使うと、皮膚へのダメージが生じると先ほど説明しましたが、きちんと正しい使い方さえ守っていれば、シミの改善には大変効果的です。

    市販のものを購入する場合と、クリニックで処方してもらう場合それぞれについて詳しくご紹介していきます。

    市販のハイドロキノン配合のクリーム、化粧水などを使用する場合

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    一般的に配合濃度1〜3%のものであれば、刺激が少なく比較的安全に使用できるとされています。

    日本では、市販化粧品へのハイドロキノンの配合は2%まで許可されており、高濃度になればなるほど肌への刺激が強くなるので、初めてハイドロキノン化粧品を使用する場合は、濃度の低いもので試すことが望ましいです。

    化粧品の種類には顔全体に使える化粧水から、シミの気になる部分にのみポイント使いできるクリームまで様々な種類があります。2%以上の濃度のものは、皮膚科や美容クリニックでの処方が必要になります。

    皮膚科でハイドロキノンを処方してもらう

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    皮膚科や美容クリニックでは高濃度のハイドロキノンを処方してもらうことができます。

    一般的に高濃度の方が効果が高いと言われていますが、5%以上のものは刺激がかなり強く、皮膚炎や赤みやかゆみが出る場合が多いことから、配合濃度4〜5%までのハイドロキノンクリームを処方している医療機関が多いようです。

    医療機関で処方されたハイドロキノンクリームは、市販の化粧水のように顔全体には使用しません

    症状によって塗り方は異なりますが、シミやそばかすなどの治療したい部分にのみ少量塗る場合が多いです。

    治療期間には個人差がありますが、一般的に3ヶ月程度続けて使用する場合が多いようです。

    またクリニックによっては、ハイドロキノンと併用してレーザー治療やトレチノインクリームを使った治療を行う場合もあります。

    ハイドロキノンを使用する際の注意点

    最も重要なポイントは、徹底した紫外線対策です。

    なぜなら、ハイドロキノン配合の化粧品などは紫外線に弱いためです。

    強い日差しを浴びると、シミが濃くなったり更なるシミを作る原因になる場合もあると言います。

    ハイドロキノン配合化粧品を日中使う場合は、必ず日焼け止めやUV効果のあるファンデーションと併用するようにし、外出先では帽子や日傘などで徹底した紫外線を行いましょう。

    またハイドロキノン化粧品の使用中に赤みやかぶれが出たり、皮がむけるなどの肌トラブルが起きた場合はすぐに使用を中止し、医療機関で専門家によるアドバイスを受けることが望ましいです。

    ハイドロキノン処方ができる場所と料金相場

    料金はクリニックにより差はありますが、5gのハイドロキノンクリーム(約1ヶ月分)で約2,000円〜2,500円が相場です。

    またハイドロキノンの処方は、一般皮膚科や美容皮膚科、美容外科で受けることができます。

    ハイドロキノン以外にもシミ治療に効果的な薬はある?

    チェルスキン シミ ハイドロキノン

    さて、ここまでハイドロキノンについて説明をしてきましたが、それ以外にシミに効果のある成分や薬などについても、いくつかご紹介していきたいと思います。

    トレチノイン(レチノイン)

    トレチノインとは、ビタミンA誘導体のことです。表皮の細胞を活性化させ肌のターンオーバーを促す効果があり、シミやそばかす、ニキビなどの肌トラブルの改善に効果的です。

    皮膚の漂白作用のあるハイドロキノンと併用することでシミへの効果がさらに高まると言われています。

    ビタミンC+Eローション

    ビタミンCには、抗酸化作用やメラニンの合成を阻止し、コラーゲンを生成する効果など様々な美肌効果があります。

    そのビタミンCに高い抗酸化作用を持つビタミンEを合わせることで効果を高め、シミやくすみ、小じわ、毛穴などの改善を促すのがビタミンC+Eローションです。

    皮膚科や美容クリニックで購入できるものは、市販の化粧品よりも高濃度ビタミンが入っているものが多く、高い美白効果が期待できるでしょう。

    【まとめ】シミに効果的なハイドロキノンとは?

    ハイドロキノンは高い漂白作用によりシミを薄くしたり、シミを予防したりする効果が期待できる美白成分です。

    ハイドロキノンについて知っておきたいポイントは以下の通りです。

    • チロシナーゼという酵素の働きを弱め、メラノサイトを抑制して還元することでシミを改善
    • 皮膚の表皮にあるメラニン色素にのみ作用
    • 高濃度なものほど効果が高いが、肌への刺激が強いため、まれに赤みやかゆみ、皮がむけるなど副作用が出ることも
    • 厚生労働省により、低濃度であれば市販化粧品への配合が認められている
    • 高濃度のものを使用する場合は皮膚科など医療機関での処方が必要

    ハイドロキノンは特徴や注意点をよく理解し、濃度や使い方に十分気をつければシミの改善にとても効果的です。

    安全性のため、また自分の肌の状態をしっかりチェックしてから使用するためにも、皮膚科や美容クリニックでカウンセリングを受け、処方されたものを使用することが望ましいでしょう。