肝斑の安い治療法が知りたい!保険適用にはなる? お悩み

肝斑 (かんぱん) の保険適用・低価格で受けられる治療法のこと

30〜40代の女性に現れやすい肝斑。化粧品などのセルフケアだけでは改善するのが難しい肌トラブルと言われており、治すためには皮膚科などの医療機関でしっかりと治療を受けることが必要です。肝斑の特徴や治療法、保険適用などについて詳しくまとめました。

品川スキンクリニック

シミは基本的に保険適用外の治療となります。

では、シミの一種である肝斑(かんぱん)はどうなのでしょうか?

肝斑は保険適用範囲内なのか」「低価格で受けられる治療法は何があるか」など、肝斑に関する疑問を解消しましょう!

肝斑とシミとの違い

チェルスキン 肝斑 保険適用

シミには種類があり、それぞれに異なる特徴や原因があります。

一般的にシミと呼ばれるものには次のようなものがあります。

  • 日光性黒子にっこうせいこくし老人性色素班ろうじんせいしきそはん
  • 雀卵班じゃくらんはん(そばかす)
  • 肝斑かんぱん
  • 炎症後色素沈着えんしょうごしきそちんちゃく

代表的なものだけでこのくらいなので、肝斑とその他のシミを区分するには肝斑自体のことをよく理解する必要があります。

では、詳しく見ていきましょう!

①肝斑の特徴

肝斑の特徴としては、主にこういったものが挙げられます。

  • 斑点の輪郭がはっきりしていない
  • 薄褐色に近い
  • 左右対称に現れる
  • 目尻下あたりの両頬、鼻の下、額にできやすい
  • 目周りにはできない

②肝斑が現れる年齢や時期

多くの場合、30〜40代にでき始めます

50代後半になると、閉経が訪れると共に薄くなったり消えていく傾向にあり、高齢になってからできることはほとんどありません。

③肝斑の原因

残念ながら、肝斑の具体的な原因ははっきりわかっていません。

ただ、有力ではないかと言われている原因としては以下のものがあります。

  • 女性ホルモンの変化や乱れ
    特に妊娠、出産や低容量ピルの服用の影響であることが多い
  • 睡眠不足やストレス
  • 食習慣の乱れ
  • 紫外線や強い刺激
    洗顔の際に顔をゴシゴシこすってしまうなど

女性ホルモンの影響でできた肝斑が、紫外線など外部刺激によって悪化する可能性が高いと言われます。

日常で対策をしても、外部刺激を100%カットすることはできないので、肝斑とわかったら早いうちに根本的な治療をすることが大事です。

肝斑は保険治療対象なのか

さて、本題ですが、肝斑は保険適用範囲内なのか…。

その答えとしては、肝斑は残念ながら保険適用外の治療となります。

そのため内服薬や塗り薬であっても、保険の対象外になることがほとんど。

ただ、肝斑は内服薬処方が基本的な治療法となるため、他のシミの治療費と比較して、トータル的に安くなる傾向にあります。

一般皮膚科でできる肝斑治療

内服薬だけで完治できる人もいれば、レーザーでも完治が難しい人だっている。

肌質も、症状も人それぞれなので治療法もその人に合うものがあるはずです。

さらに、多種類のシミが混合している場合は、間違った治療をすることでさらに悪化する可能性もあります。

そのため、経過を見ながら慎重に治療を進める必要があります。

内服薬

トラネキサム酸(トランサミン)

抗プラスミン作用があり、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトの働きを抑えることにより肝斑を改善します。

ビタミンC(シナール)

シミや肝斑の原因となるメラニン色素の生成を抑え、還元する作用があります。総合的な美肌効果が期待できる成分です。

ビタミンE

皮膚の酸化を抑え、新陳代謝を高めてメラニン色素の沈着を防ぎます。

これらの内服薬は、併用することでさらに高い効果が期待できると言われています。しかし容量や服用期間などは肌の状態によっても変わってきますので、内服薬ケアは必ず医師のカウンセリングにより処方を受けるようにしましょう。

塗り薬

トレチノイン

ビタミンAの一種で、シミやそばかす、肝斑の治療に多く用いられる薬です。肌のターンオーバーを促進することでメラニンの排出を促し肝斑を改善していきます。またコラーゲンの生成を促す効果もあるため、シワやたるみなどを改善しハリのある肌へと導きます。ハイドロキノンと組み合わせるとさらに高い肝斑改善効果が得られると言われています。

ハイドロキノン

強力な漂白作用があり、シミや肝斑の改善に効果的だと言われている薬です。肝斑の気になる部分に直接塗り込むことで、徐々に薄くしていきます。ただしその強い効果から、人によっては皮膚の皮がむけたり、かぶれなどが起こる場合がありますので、高濃度のものを使用する際は医師の診断が必要です。

外用薬も内服薬と同様、必ず医師の処方を受けるようにしましょう。特に高濃度の薬は刺激も強く、使用の際は肌が敏感になりやすくなります。使用中は徹底した紫外線対策をすることが重要です。

結論、肝斑治療は美容外科がおすすめ?

美容外科は美容治療に特化しており、一般皮膚科よりもレーザー治療などが充実していることが魅力です。さらにイオン導入や注射、他の治療法との併用など、美肌を保つための様々な治療法を提案してもらえますので、肝斑治療を美容外科で行うという選択肢も検討してみてください。

美容外科では次のような肝斑治療を受けることができます。

レーザートーニング

肌に負担のかからないマイルドなレーザーを当てることにより、メラニン色素を少しずつ減らしていく治療法です。

肝斑だけでなく、その他のシミやくすみ、毛穴の開きなどを改善し透明感のある肌へと導く効果が期待できます。1度で肝斑が消えることはほとんどありませんが、回数を重ねることで少しずつ薄くしていきます。肝斑改善には約2週間〜1ヶ月に1回の間隔で、7〜10回程度の治療が必要になる場合が多いようです。

クリニックによっては、まず内服薬や外用薬での治療を数ヶ月してからレーザートーニングでの治療を行う場合もあります。

ケミカルピーリング

グリコール酸やフルーツ酸などのピーリング剤を使用し、皮膚の古い角質を取り除くことにより新陳代謝を促進し肌を生まれ変わらせる治療法です。シミや肝斑を薄くしたり、ニキビやくすみ、小ジワなどを改善する効果があります。効果は症状や肌の状態によって個人差がありますが、肝斑治療の場合約3週間に1回の間隔で3〜6回は治療を受けると効果を実感しやすいと言われています。

レーザートーニングと同様にすぐに効果が現れるものではなく、回数を重ねるごとに徐々に肝斑を薄くしていきます。治療後は肌が敏感で乾燥しやすい状態になりますので、保湿力のあるクリームや美容液でしっかりスキンケアを行いましょう。

イオン導入

皮膚に微弱な電流を流すことで、吸収しにくい水溶性の有効成分を肌の奥まで浸透させる治療法です。イオン導入の効果は導入する有効成分によって変わってきます。肝斑の治療には特にビタミンCやプラセンタが効果的だと言われています。

ビタミンCの効果

  • 抗酸化作用による肌の若返り
  • 美白効果によるシミや肝斑、くすみの改善
  • ニキビやニキビ跡の改善
  • 肌のハリやツヤを出す
  • 疲労回復
  • ストレスを緩和する

プラセンタの効果

  • 皮膚の新陳代謝を高める
  • 美白効果によるシミや肝斑、くすみの改善
  • 肌の保湿効果
  • ニキビやニキビ跡の改善
  • 肩こりや頭痛の改善
  • 冷え性の改善
  • 更年期障害の改善
  • 肝機能の改善
  • 疲労回復

【まとめ】肝斑は保険適用になる?

シミの一種である肝斑は皮膚の疾患ではないため、保険が適用されない場合がほとんどです。

皮膚科や美容外科などで受けられる肝斑治療には以下のものがあります。

  • 内服薬
  • 外用薬
  • レーザートーニング
  • ケミカルピーリング
  • イオン導入

一般的に肝斑の治療は時間がかかると言われており、効果の高いレーザートーニングなどでも薄くするためには定期的に長く続けることが必要です。様々な治療法を上手く併用して、根気強く肝斑を改善していきましょう。