ピルと女性ホルモン、肝斑の関係性 お悩み

肝斑が悪化…原因は「ピル服用」?女性ホルモンとの関係性について

低容量ピルの服用が、シミの一種である「肝斑(かんぱん)」の原因になることがあるというのはご存知ですか?肝斑には女性ホルモンが大きく関わっていると言われています。ピル服用や妊娠、産後など様々なケースにおける肝斑と女性ホルモンの関係性について詳しく解説します。

肝斑が治らない!
肝斑が急に悪化した…。

あなたがピルを服用中で、かつ、このようなお悩みを持っているのなら、それは「ピル」のしわざかもしれません

なぜ、ピル服用が肝斑に悪影響を与える可能性があるのか。

そこには「女性ホルモン」が大きく関係していました。

そもそも、肝斑ってどんなもの?

チェルスキン 肝斑 ピル

肝斑はシミの一種であり、30〜40代の女性に最も現れやすいと言われいます。

色は薄い褐色をしており、輪郭のはっきりしないモヤッとした形で左右対称にできるのが大きな特徴です。50歳後半頃の閉経とともに徐々に薄くなっていくことが多く、高齢になってからできることはほとんどありません

肝斑と女性ホルモンの関係性

チェルスキン 肝斑 ピル

一般的に肝斑は女性ホルモンの乱れが原因でできると言われています。

そこには、ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)が関係していると言えます。

黄体ホルモンが皮膚のメラノサイトを刺激し、メラニン色素が大量に作られることで肝斑が濃くなる、ということなのです。

女性ホルモンは、妊娠出産の他、低容量ピルの服用によっても大きく影響されることがあります。

一方で、肝斑が自然的に減っていくこともあるので、ケース別で詳しく説明します!

①妊娠をきっかけに肝斑を発症するケース

チェルスキン 肝斑 ピル

女性ホルモンの一つであるプロゲステロンはお腹の赤ちゃんの成長に欠かせないものです。
妊娠するとこのプロゲステロンが増加し、特に妊娠初期には流産の危険性を防ぐなど重要な役割をします。

しかし、プロゲステロンにはメラノサイトを活性化させる作用があるため、妊娠中は肝斑を発症したり濃くしたりする可能性が高まると言われています。

②産後肝斑が増えるケース

産後に肝斑が増えるのもプロゲステロンの影響が大きいと言えます。産後はプロゲステロンが減少しますが、妊娠前のホルモンバランスに戻るには約6ヶ月〜1年はかかると言われています。

そのため、産後すぐでも妊娠時と同様、プロゲステロンがメラノサイトを刺激することで肝斑ができやすい状態にあるのです。

もう1つ考えられる原因が、産後はもう1つの女性ホルモンであるエストロゲンが一気に減少することです。

エストロゲンは美肌のホルモンとも呼ばれ、肌の水分量やバリア機能を高めて美肌を保つホルモンです。
このエストロゲンが減ることで、肌が刺激に弱い状態になり、紫外線や外部からのダメージを受けやすくします。

③更年期(閉経後)に肝斑が減るケース

更年期(閉経後)の肝斑の発症はほとんどなく、一般的には加齢とともに薄くなっていく傾向にあります。
これは閉経すると女性ホルモンが減少するため、メラノサイトへの刺激がされなくなるためと言えるでしょう。
ただし、紫外線や加齢が主な原因の日光性黒子(老人性色素斑)は歳を重ねるにつれて増えやすくなります。

ストレスや生活習慣の乱れも肝斑の原因になる?

チェルスキン 肝斑 ピル

ストレスや睡眠不足、偏った食生活といった生活習慣の乱れは、月経不順など様々な体の不調を引き起こします。これにより女性ホルモンのバランスを崩し、肝斑ができやすくなったり今ある肝斑を濃くする可能性があります。

過剰なストレスや生活習慣の乱れは肝斑と直接的な関係はないものの、二次的な関連があると言えるでしょう。

肝斑を悪化させないために気をつけるべきことは?

チェルスキン 肝斑 ピル

ピルの服用のようにホルモンバランスと直接的な関係はありませんが、濃くしないために気をつけるべき生活習慣があります。肝斑は刺激に弱く、特に気をつけなければいけないのが紫外線と摩擦です。

季節に関係なく日常的に紫外線対策を心がけるようにしましょう。

また、クレンジングやメイク時などに肌をゴシゴシ擦ったり、強すぎるマッサージなども肝斑を悪化させる可能性がありますので、強い刺激を与えないように注意が必要です。

肝斑を治すにはどうすればいいの?

チェルスキン 肝斑 ピル

肝斑の改善は化粧品などのセルフケアではなかなか難しいため、皮膚科や美容外科などの医療機関でカウンセリングを受け、肌の状態に合わせて適切な治療を受けることが最適です。
治療法は単独ではなく、レーザー治療と内服薬・外用薬などを組み合わせるとさらに高い治療効果が期待できます。

肝斑の治療法には次のようなものがあります。

内服薬

肝斑の改善につながる代表的な内服薬は、トラネキサム酸(外用薬として使われることも)です。
トラネキサム酸はアミノ酸の一種であり、肝斑の原因であるメラノサイトの活性因子であるプラスミンの発生を抑える効果があります。

女性ホルモンの乱れ自体を整える効果はありませんが、肝斑そのものの原因であるメラニン色素の発生を防ぐことで肝斑を改善していきます。

また、ビタミンCやビタミンEの内服薬には美白効果や抗酸化作用があり、同時に摂取すると肝斑の改善に効果的だと言われています。

外用薬

肝斑の改善につながる代表的な外用薬は、ハイドロキノンです。
ハイドロキノンは高い漂白作用を持ち、メラニン色素の生成を抑制・還元することで肝斑を薄くしていく効果があります。肝斑だけでなく他のシミや色素沈着にも高い効果があると言われています。

ビタミンAの一種であるトレチノインは、肌の代謝を促進しメラニン色素を排出する効果が期待できる成分です。ハイドロキノンと併用することでさらに高い効果を発揮すると言われています。

レーザートーニング

肌に負担のかからない低出力のレーザーを均一に当て、肝斑の原因となるメラニン色素を少しずつ破壊していく治療法です。

個人差がありますが、痛みやダウンタイムが少なく、肌に炎症なども起こりにくいのが大きなメリットです。治療回数を重ねるごとに徐々に肝斑を薄くしていく効果があります。

イオン導入

肌に微弱な電流を流すことにより、水溶性の吸収しにくい有効成分を肌の奥まで浸透させます。
肝斑の改善には、ビタミンCやトラネキサム酸のイオン導入が特に効果的と言われています。
シミや肝斑を改善する他にも、ニキビや毛穴、小ジワの改善など総合的な美肌効果が期待できます。

【まとめ】「ピルを飲むと肝斑が悪化する」は本当か?

結論、ピルが肝斑に与える悪影響は100%とは言えませんが、肝斑を悪化させている原因である可能性は否めません。

肝斑の原因の多くは「女性ホルモン」なので、ピル服用以外にも以下のような影響により肝斑を発症したり悪化したりすることがあります。

  • 妊娠中
  • 産後半年〜1年
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ

肝斑予防・悪化防止として、これらのことに気を付けると良いでしょう。

また、治療法としては「内服薬」が一般的で、外用薬やレーザーを併用することも多いです。治療は一人で判断せず、医療機関で見てもらいましょう。