一度できてしまうと、なかなか消えない肝斑(かんぱん)。
サプリメント、化粧品、漢方など…色々思いつく対策はあるけど、結局効果が一番高いのはどれ?
そういった疑問に、詳しく答えていきます!
まず、肝斑かどうか判断!
そもそも、あなたが肝斑だと思っているそのシミは、本当に肝斑なのでしょうか?
肝斑には、30〜40代の女性に現れやすい、両頬に左右対称に現れる、など様々な特徴があります。ただ、それだけでは肝斑だと言い切ることはできません。

もし間違ったケアをしてしまうとより悪化する可能性もあるので、まずはお近くの美容皮膚科やクリニックで診断を受けましょう。
ただ、なぜ皮膚科ではなく美容皮膚科やクリニックなのか?
それは、肝斑は保険治療の対象外となるため、一般皮膚科では症例が少ない傾向にあるからなのです。
肝斑はシミの中でも最も治療が厄介だと言われ、熟練した医師の経験が必要とされます。
そのため、肝斑の治療症例が多い美容皮膚科やクリニックがおすすめだと言えるのです。
3つの肝斑のセルフケア
肝斑の原因は、女性ホルモンの乱れが原因であると言われます。また、紫外線や洗顔、普段のスキンケアなどによるダメージも肝斑を悪化させる可能性があります。
つまり、以下のことを意識すれば、セルフケアだけで改善することもできる…!
- 紫外線をなるべく受けない
- 保湿と美白ケアを心掛ける
- ホルモンバランスを整える
- 肝斑の有効成分を積極的に取り入れる
しかし、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか?
一つずつ詳しく見ていきましょう!
①「サプリメント」で肝斑対策
美白効果の高い成分を含んだサプリは、肝斑の悪化を防いだり目立たなくする効果が期待できます。
肝斑の改善に効果的と言われる美白成分には次のようなものがあります。
- トラネキサム酸
- ビタミンC
- ビタミンE
- L-システイン
- プラセンタエキス
この中でも、トラネキサム酸とビタミンCは皮膚科でも一般的に処方されている成分です。
これらの成分が多く配合されているサプリメントは、継続して服用することで一定の効果が期待できます。
有名どころだと、例えば以下のようなものがあります。
米田薬品「ロスミンローヤル」
シミや肝斑の改善に効果的な13種類の有効成分に加え、血行や新陳代謝を高める9種類の生薬成分が配合されています。すでにうけてしまった様々な肌ダメージを改善しながら、紫外線から守り若々しい肌へと導きます。長く続けることで徐々に肝斑を改善し、肌全体のトーンアップが期待できます。
エスエス製薬「ハイチオールCプラス」
代謝を活性化させ、肌の生まれ変わりを助ける成分である「L-システイン」を1日の最大量240mg配合しています。過剰にできたメラニン色素を排出する効果により、服用を続けることでシミや肝斑の改善が期待できます。
②「化粧品(スキンケア)」で肝斑対策
肝斑に有効な外用成分としては「ハイドロキノン」が代表的。その他にもメラニン色素を排出して肝斑を薄くする成分を含んだ化粧水や美容液もありますので、これらの化粧品を使ってみるのも良いでしょう。
③「漢方」で肝斑対策
漢方は体の内側からケアできるので、女性ホルモンが原因で起こる肝斑予防には最適だと言えるでしょう。
女性ホルモンバランスの乱れに効果的な漢方としては以下のものが挙げられます。
(ただ、一度できてしまった肝斑をインナーケアのみで消すことは難しいです。そのため、化粧品やサプリメントを併用して対策を行うことをおすすめします。)
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
産婦人科の代表的な漢方の1つで、月経不順や更年期障害、頭痛、肩こりなど幅広い症状を改善ために用いられます。また、シミや肝斑、ニキビなどの肌トラブルにも効果的だと言われています。
温経湯(ウンケイトウ)
女性によく用いられる漢方で、更年期障害や月経不順、不妊症など婦人科系の不調に用いられます。皮膚の乾燥や肌荒れを改善する効果も期待できます。
加味逍遙散(カミショウヨウサン)
産婦人科でよく用いられ、更年期障害や月経不順などの女性特有の症状に効果的とされる漢方です。ストレスによる頭痛やめまい、イライラや不安などの精神的な不調の改善にも役立ちます。
五積散(ゴシャクサン)
更年期障害や月経痛、胃腸炎、腰痛、神経痛などの改善に効果的な漢方です。冷え性の方にも高い効果を発揮すると言われています。
温清飲(ウンセイイン)
更年期障害や月経不順、神経症、皮膚炎など様々な体の不調を改善する効果のある漢方です。
【まとめ】肝斑を消したい方へ
肝斑は治療が厄介と言われますが、セルフケアをしっかり行っていれば一定の改善は見られるでしょう。
肝斑のセルフケアについて抑えておきたいポイントは以下の通りです。
- 肝斑であるかどうかは、医療機関で診断してもらうこと
- 体の内側と外側、両方からのアプローチが効果的
- 「トラネキサム酸」「ビタミンC」「L-システイン」を積極的に取り入れる